設備と治療法
各種検査・医療設備のご案内
当院で実施可能な検査・設備を、「何が分かるか」「結果が出る目安」とあわせてご案内します。検査の必要性や実施の可否は、症状・病状に応じて医師が判断します。
骨密度測定(腰椎・大腿骨DEXA)
導入:2024年12月
検査結果:当日(状況により次回診療日)
DEXA(デュアルエネルギーX線吸収測定法)は、骨に含まれるカルシウムなどの量をもとに骨密度を測定し、骨粗しょう症の診断や治療の経過観察、骨折リスクの評価に用いられる検査です。日本骨粗鬆症学会のガイドラインでも推奨度の高い検査として位置づけられています。
2種類のエネルギーを持つX線を用い、骨と軟部組織の吸収の差から骨密度を算出します。被ばく量が少なく、短時間で測定できることが特長です。測定部位は主に腰椎と大腿骨で、骨密度の変化が反映されやすい部位とされています。
骨密度は一般に30歳前後をピークとして徐々に低下します。特に女性は年齢とともに女性ホルモンが減少するため、骨密度の低下が起こりやすく、骨粗しょう症の方が増えていきます。
また、関節リウマチなど膠原病の患者さんでは、病気の活動性や治療の影響(例:ステロイド内服)により骨粗しょう症が進行しやすいことがあります。そのため、骨粗しょう症の評価と経過観察は重要です。腰椎・大腿骨DEXAは、前腕や手指のX線、足底の超音波などと比べて精度・再現性に優れ、リウマチ診療でも導入が進んでいます。
検査前の特別な準備は不要で、通常は5分程度で受けられます。検査の際は、金属類(ベルト・ファスナー等)は外してください。
骨粗しょう症の詳しい説明は こちら
光線治療器(エキシマライト)
エキシマライトは、紫外線の免疫調整作用を利用した治療法で、保険診療上も認められた治療です。紫外線(UVA/UVB/UVC)のうち、皮膚の浅い部分に届くUVBの中でも、治療効果が期待される308nmの紫外線を照射します。ステロイド外用薬のみでは改善が難しいアトピー性皮膚炎・乾癬・円形脱毛症などで症状改善が期待できます。
詳しくは こちら
院内迅速採血1(自動血球計・CRP測定)
検査結果:当日(目安:10〜15分)
白血球数と分類(例:好中球・リンパ球など)やCRP(炎症反応)を測定し、感染症・炎症・免疫反応などの評価に役立てます。短時間で結果が得られるため、診断や治療方針の判断材料として有用です。
院内迅速採血2(生化学検査)
検査結果:当日(目安:10〜15分)
臨床化学(一般化学・酵素・免疫・電解質など)を中心に、複数項目を迅速に測定できます。急性期など、早期に結果が必要な場面で使用します。
検査項目(例)
グルコース/尿素窒素/尿酸/総コレステロール/アンモニア/中性脂肪/クレアチニン/総たんぱく/アルブミン/総ビリルビン/カルシウム/無機リン/直接ビリルビン/HDLコレステロール/マグネシウム/GGT/GOT/GPT/CPK/LDH/ALP/LAP/CKMB/コリンエステラーゼ/アミラーゼ/CRP/ヘモグロビン/ナトリウム/カリウム/クロール/LDLコレステロール/nonHDLコレステロール/グロブリン
院内迅速採血3(HbA1c測定)
検査結果:当日(目安:10〜15分)
HbA1cは、過去1〜2か月程度(目安)の平均的な血糖状態を反映する指標で、糖尿病の診断や治療管理に用いられます。一般的にHbA1c6.5%以上は糖尿病が疑われますが、他の検査結果や経過とあわせて総合的に判断します。
※これらの院内迅速検査は、すべての患者さんに実施するものではありません。医師が必要と判断した場合に行います。
上部内視鏡(胃カメラ:経口・経鼻)
検査結果:当日(目安:30分)
食道・胃・十二指腸を観察し、逆流性食道炎、胃炎、胃・十二指腸潰瘍、食道がん、胃がんなどの診断・早期発見に役立てます。
心電図(ECG)検査
検査結果:当日
狭心症・心筋梗塞・不整脈などの評価に用います。
- 12誘導心電図:院内で安静にした状態で測定します。
- ホルター心電図:電極を装着し、24時間程度の心電図を記録します。一過性の不整脈の評価に有用です。
超音波検査(エコー)
検査結果:当日(目安:30分)/内容により後日説明
- 腹部エコー:肝臓・胆のう・膵臓・脾臓・腎臓などを観察します。
- 肝臓:肝炎、脂肪肝、肝硬変、肝腫瘍など
- 胆のう:胆石など
- 膵臓:膵炎、膵腫瘍など
- 腎臓:腎結石、腎腫瘍、腎のう胞など
- 膀胱:膀胱腫瘍、膀胱憩室など
- 心臓エコー:心臓の大きさや動き、弁の状態などを評価します。
- 甲状腺エコー:甲状腺の腫大や腫瘍性病変などを評価します。
- 頸動脈エコー:動脈硬化、狭窄、プラークの有無を評価します。
- 関節エコー:滑膜炎などを直接観察し、関節リウマチの活動性評価に役立てます。
レントゲン(X線)検査
検査結果:当日/内容により専門医読影(目安:撮影後1〜2日)
フラットパネル(DR)を導入し、画像処理により高画質な撮影を行います。胸部レントゲンは、必要に応じて読影専門医による確認(ダブルチェック)を行います。肺炎、気管支炎、骨折、関節の変形などの評価に用います。
CT検査
検査結果:当日/内容により専門医読影(目安:撮影後1〜2日)
16列マルチスライスCT(シーメンス社製 SOMATOM go)を導入しています。撮影技術とSn(Tin)フィルタにより、被ばく低減にも配慮した検査が可能です。低線量モードでも、診断に必要な画像の取得を目指します。
膠原病(特に関節リウマチ)でみられる間質性肺炎などの評価、肺がんやCOPDの評価などでCTが有用な場合があります。必要に応じて、より細かな画像が得られる胸部HRCT(高分解能CT)を検討します。
画像診断(読影)について
CT画像の診断には専門的な知識と経験が必要です。当院では、専用回線を用いた遠隔読影体制を整え、放射線診断の経験を有する医師が読影を行います。
CTで検出が期待できる主な疾患(例)
肺炎、COPD、肺がん、肺結核、胸水、腹部腫瘍(肝・膵など)、尿管結石・腎結石、くも膜下出血・脳出血、副鼻腔炎、骨折 など
血管年齢検査(心機図・脈波図)
検査結果:当日(状況により次回診療日)
動脈硬化や血管の狭窄の進行を評価し、狭心症、心筋梗塞、脳卒中、閉塞性動脈硬化症などのリスク評価や生活改善・治療方針に役立てます。
眼底検査
検査結果:内容により数日(専門医読影)
眼底カメラで網膜・視神経・眼底血管を観察し、眼の病気だけでなく、高血圧や動脈硬化、糖尿病性網膜症などの評価にも役立ちます。当院では無散瞳眼底カメラを使用しています。白内障が強い方、瞳孔が開きにくい方などは、散瞳検査が可能な眼科受診をおすすめする場合があります。
呼吸機能検査(スパイロメトリー)
検査結果:当日(状況により次回診療日)
呼気量や肺活量などを測定し、喘息、慢性気管支炎、COPD(肺気腫)、間質性肺炎などの評価に用いる基本検査です。治療効果や病気の進行の確認にも役立ちます。
代表的な指標
・FEV1(1秒量):最大努力で息を吐いたときの最初の1秒間の呼気量。閉塞性障害の評価に重要です。
・FVC(努力肺活量):最大吸気後に最大限吐き出せる空気の量。拘束性障害の評価に役立ちます。
PCR検査(院内/迅速)
Auto Amp(島津メディカル)
- 検出:新型コロナウイルス
- 検体:唾液
- 所要時間:90〜120分
- ※鼻咽頭採取の痛みは少ない一方、結果まで時間がかかります。
GeneSoC(杏林)
- 検出:新型コロナウイルス
- 検体:鼻咽頭ぬぐい液
- 所要時間:15〜20分
- ※迅速に結果が得られます。
SpotFire(ビオメリュー)
- 検出:ウイルス8種・細菌4種
- 検体:鼻咽頭ぬぐい液
- 所要時間:15〜20分
- ※短時間で複数項目を同時検出できます。
同時に検出できるもの(例)
【ウイルス(8種)】インフルエンザ、新型コロナ、季節性コロナ、パラインフルエンザ、ヒトメタニューモ、アデノ、RS、ヒトライノ/エンテロ
【細菌(4種)】マイコプラズマ、クラミジア・ニューモニエ、百日咳菌、パラ百日咳
その他の検査・設備
骨粗しょう症検査(骨塩定量)
骨密度測定器により、骨粗しょう症のスクリーニングや評価を行います。
酸素分圧測定
動脈血の酸素の状態を評価し、呼吸状態の把握に役立てます。
マイクロ波治療器
2,450MHzのマイクロ波で身体の深部を温め、血流を促し、関節痛や筋肉のこり・痛みの緩和を目的に使用します(例:腱鞘炎、関節リウマチの疼痛緩和など)。
