設備と治療法
各種検査その他設備について
院内迅速採血1(自動血球+CRP測定器)
白血球5分類とC反応性タンパク質(CRP)の検査は、患者の健康状態を評価し、感染症、炎症、免疫反応などを特定することに非常に有効です。好中球、好酸球、好塩基球)と無顆粒球(リンパ球、単球)の数を調べます。これらの値が異常な場合、感染症、自己免疫疾患などの診断の材料となります。
一方、CRPは肝臓で産生されるタンパク質で、体内の炎症反応を示します。感染症や慢性疾患等の診断や治療方針の決定のための情報となります。
10分程度で結果が得られます。
院内迅速採血2(生化学的検査測定器)
臨床化学(一般化学/酵素/免疫/血液/電解質)・免疫学・血液学の30項目の検査と演算項目7項目、計37項目の生化学的検査が可能です。約10分程度で結果が得られるため、急性期の患者さん含めて、迅速に結果を得たい場合に使用いたします。
【検査項目】 ・グルコース/尿素窒素/尿酸/総コレステロール/アンモニア/中性脂肪/クレアチニン/総たんぱく/アルブミン/総ビリルビン/カルシウム/無機リン/直接ビリルビン/HDLコレステロール/マグネシウム/GGT/GOT/GPT/CPK/LDH/ALP/LAP/CKMB/コリンエステラーゼ/アミラーゼ/CRP/ヘモグロビン/ナトリウム/カリウム/クロール/LDLコレステロール/nonHDLコレステロール/グロブリン
院内迅速採血3(HbA1C測定器)
ヘモグロビンA1C(HbA1C)検査は、糖尿病の診断と治療管理に使用される重要な指標です。この検査では、赤血球中のグルコース(血糖)と結合したヘモグロビンの割合を測定します。HbA1Cは、通常の血液検査とは異なり、3か月以上の期間の平均血糖値を反映させせます。一般的には、HbA1C値が6.5%以上: 糖尿病と診断されます。ただし、この値は、正常時の血糖値や経時的な血糖値とも併せて、考察することが必要です。
これらの検査は、定期的に通院されるすべての患者さんに行うわけではなく、医師の判断に基づき迅速性が求められる場合に利用します。
電子内視鏡(経口・経鼻)
上部(胃・食道・十二指腸)内視鏡検査を行っています。食道、胃、十二指腸の中を観察して、部消化管に起こる病気の診断を行い治療に役立てます。 逆流性食道炎、急性胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、食道癌、胃癌などの早期発見に役立ちます。
内視鏡の詳細はこちら
心電図(ECG)検査
狭心症・心筋梗塞・不整脈などの検査に用います。
- 12誘導心電図…院内で安静にした状態で測定します。心電図の基本となるものです。
- ホルター型心電図…胸に電極を貼付け小さな機械を首から下げて1日過ごします。短時間での測定では計測できない一過性の不整脈などの検査として有効です。
超音波検査
- 腹部エコー…肝臓、胆のう、すい臓、脾臓、腎臓を臓の病気中心に異常がないか調べます。
- 肝臓の病気『肝炎、脂肪肝、肝硬変、肝血管腫、胆のう結石、肝癌膵臓』
- 腎臓の病気『腎臓結石、腎臓癌、腎のう胞など』
- すい臓の病気『膵炎、膵石、膵臓癌など』
- 膀胱の病気『膀胱憩室、膀胱癌など』
- 心臓エコー…主に心臓の形態(大きさや厚み、形状など)とその働き(収縮、弁の開閉など)に異常がないかを調べます。
- 甲状腺エコー…甲状腺や腫瘍病変の大きさ・位置などを調べます。橋本病やその他の病態を観察して治療に役立てます。
- 頸動脈エコー…動脈硬化の有無、狭窄、プラークの観察などを行い治療に役立てます。
- 関節エコー…滑膜の炎症を直接観察する事ができ関節リウマチの活動性などを調べます。
レントゲン
最新の画像処理機能をもった、フラットパネル(DR)を導入しています。胸部レントゲンについては、読影専門医によるダブルチェックを行っております。肺炎、肺がん、気管支炎、関節の変形、骨折などの検査を行います。
CT検査装置
2019年8月18日導入 埼玉県の医療機関では3番目、診療所では2番目となる新型16列マルチスライスCT『シーメンス社製SOMATOM go』を導入いたしました。タブレット端末を用いたオペレーションが可能で、最先端の撮影技術による被ばく低減を可能にした検査装置です。錫(Sn)フィルタ(Tin filter)により、例えば、胸部単純XPと遜色のない低線量の撮影モードでも肺がんの診断に十分な画像を得ることがでるような機能もそなえています。
【画像診断(読影)について】
CT検査の画像診断には、専門的な知識と経験が要求されます。当院のCT検査では、専用回線を用いた安全な太いある遠隔読影システムを構築し、放射線診断専門医の河辺医師が速やかに読影を行います。
血管年齢検査(心機図・脈波図)
動脈硬化や動脈の狭窄の進行を知ることができます。狭心症、心筋梗塞、脳卒中、閉塞性動脈硬化症などの危険性を検査し治療や生活改善などに役立てます。
眼底検査
暗室内で眼底カメラを使用して、網膜や視神経や目の奥の血管を観ることで、眼の疾患だけではなく、高血圧症や動脈硬化、糖尿病性網膜症など内科的な疾患を調べることができます。当院では、無散瞳眼底カメラを使用しております。白内障や瞳孔が開きにくい一部の方は、散瞳の眼底カメラ等の設備がある眼科等への受診をお勧めすることがございます。
呼吸機能検査
呼気量、吸気量を測定し呼吸器の能力を調べることが出来ます。換気の機能を調べる基本の検査です。肺線維症やじん肺、間質性肺炎などによる拘束性障害、喘息や慢性気管支炎、慢性閉塞性肺疾患/肺気腫(COPD)などによる閉塞性障害の程度などが分かります。この検査は、肺の容量、流量、および呼吸力を測定することによって、呼吸器疾患の診断、スパイダー進行のモニタリング、治療効果の評価など、さまざまな目的で使用されます。スパイロメータ検査では、以下のようなパラメータが検査結果として出力されます。1.呼気量(FEV1):患者が最大努力で息を出すときに1秒間に出される空気の量を測定します。これは、呼吸器の閉塞や制限性疾患の評価に役立ちます。FEV1は、肺の機能障害の程度や進行度を判断するための重要な指標です。
2.肺活量(FVC):FVCの測定には、吸気と呼気の両方が含まれており、吸気過程で肺が拡張し、呼気過程で制限することで測定されます。 FVCの測定は、肺機能障害や制限性疾患の評価において重要な役割を果たし、呼吸能力の変化や低下を把握するのに役立ちます。
骨粗鬆検査(骨塩定量)
新型の骨密度測定器により迅速に測定することができます。骨粗鬆症の診断や経過観察に使用し治療に役立てます。
酸素分圧測定器
動脈の酸素の濃度を測定して、肺の機能を検査します。
マイクロ波治療器
新型の治療器では、2,450MHzのマイクロ波が身体の深部をあたため、血流・血量を増大して、生態を加温します。関節痛や筋肉の凝りや痛みを 和らげます。(腱鞘炎、関節リウマチの疼痛緩和など)