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陥入爪・巻き爪

巻き爪と陥入爪(かんにゅうそう)を同じものと認識されている方も多く治療法や予防法も類似する内容が多いですが、厳密には別の疾患です。巻き爪は、爪が内側に巻いている爪の変形ですが、陥入爪は爪が皮膚に食い込んで、炎症を起こしている状態です。原因は間違った爪切りや指への過剰な力、指に力がかからない状態が長く続いたりすることによって起こります。

【陥入爪(かんにゅうそう)】
陥入爪は、爪の端面が周囲の皮膚に食い込んで炎症を起こしている状態です。多くは、第一趾(足の親指)に起こります。強い痛みを伴ったり、傷口からの感染などで化膿することも多くあります。主な原因は、間違った爪切り(深爪)爪への過剰な圧迫(小さかったり、合わない靴やソックスなど)です。巻き爪や偏平足、外反母趾などの変形や爪白癬などが原因となることもあります。主な治療は矯正療法となります。弾性のあるワイヤーやコイルを使用して内側に巻いている爪を外へ引っ張る力で矯正することがほとんどです。様々な特殊ワイヤーや治療法がありますが、当院ではドイツの研究所で開発されたVHO(3TO)法を用いた治療を行っています。巻き爪治療は保険適用とはならないため、保険外(税込11,000円/一趾につき)での治療を実施しています。形成外科などで全抜爪、一部残して爪を取り除く手術もあります。

【巻き爪】
巻き爪は、爪の端面が内巻きに湾曲した状態です。爪の下の骨が突出したり骨棘などの変形が伴うこともあります。進行すると、痛みや出血を伴うこともあります。爪には元々内巻きになる性質があるのですが、普段の歩行などで地面から指を通して圧力がかかることで正常な状態をキープしています。寝たきりの人や車いす生活の方は、その圧力がかからないために巻き爪が進行している方が多くいらっしゃいます。陥入爪と同様に深爪や外反母趾が原因になることもあります。<br/> 主な治療は陥入爪と同様で矯正療法となります。軽度の場合はテーピングなどで対応することもあります。

【陥入爪・巻き爪予防】
・深爪しない
・爪の角を残して切る(角の尖った部位はやすりで整える)
・足に合った靴に変える、インソールを追加する

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