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発熱外来・かぜ(感冒)・咽頭炎・気管支炎・上気道炎

発熱外来の流れ

1.予約~受付

 ご予約(ネット/できない方のみTEL)

     ↓
 ご来院~ドライブスルーに並ぶ
  ↓
 検査(※迅速PCR/抗原)
  ↓最短15分で結果
 陰性:院内で診察
 陽性:別室や電話での対応
   (受付番号順で対応)
  ↓
 クリニック会計
  ↓
 薬局お薬調剤、会計
 
●到着後、直接ドライブスルーレーンに駐車してお待ちください。
 (5分経過してもスタッフが見当たらない場合のみTELください)

●予約時刻が表示されますが、受付と検査の目安時刻となります。
 混雑により検査から診察まで60分以上お待ちいただくことがあります。
 ※お手洗い等は事前に済ませてご来院ください。
 
●小児(15歳未満)で薬希望の方は、小児科の受診をお願いします。
 ※かかりつけ小児科で検査ができない場合等は、『抗原/PCR検査(薬希望なし)』を選択してください。

*予約取得の前に保険証、こども医療受給者証などの原本or写真画像の準備をお願いします。
*必ず予約後は、すべての問診入力をお願いします。
*必ず車のナンバーは入力して下さい。


抗原検査

検査したいウイルスの抗体を用いて、ウイルスの特異的タンパク質(抗原)を検出する検査方法です。
代表的なものとして、鼻から綿棒をいれて検体を採取するインフルエンザの簡易迅速検査があげられます。他にも、COVID-19(新型コロナウイルス)、RSウイルス、アデノウイルス、溶連菌感染症、ロタウイルス、ノロウイルス、ヒトメタニューモウイルス、などの迅速検査キットが使われています。
PCR検査と比較すると感度は低いですが、特別な検査機器を必要とせず、短時間で結果が出るため、町の診療所などは抗原検査を行うことが一般的です。
上記は、5~15分(長いもので30分)程度で結果が出るものがおおく、導入している事がおおいですが、感度や特異度について把握した医師が患者さんの経過や症状をあわせて判断する事が重要です。


PCR検査

専用の試薬を使用して、感染したと疑われるウイルスに加熱と冷却を繰返し増幅させて検出させる方法です。
検査では、鼻や咽頭の奥を綿棒でぬぐい、検体を採取して検査を行うことが一般的です。
当院では、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)流行初期より、発熱外来にてPCR/抗原検査を継続しています。
主に体内にウイルスが検査時点で存在するかを調べるときに用います。
新型コロナ感染拡大でPCR検査がとり正されていますが、感度は約70%程度と言われており、検体採取をした場所にウイルスが存在しなかった場合などは感染していた場合でも陰性となってしまう場合があります。 抗原検査と同様にPCRでも偽陰性(擬陽性)があることを認識したうえで、患者さんの経過や症状、呼吸器状態や胸部CT、血液検査などの他の検査の結果も踏まえながら、診療をすすめていく必要があります。


【PCR検査機】

Auto Amp(島津メディカル)
検出内容:新型コロナウイルス
検体:唾液
時間:90分~120分
※鼻咽頭のような痛みはないが、時間がかかる

Gene soc(杏林)
検出内容:新型コロナウイルス
検体:鼻咽頭ぬぐい液
時間:15~20分
※早い

 

Spot Fire(ビオメリュー)
検出内容:8種ウイルス・4種細菌※
検体:鼻咽頭ぬぐい液
時間:15~20分
※短時間で多項目を同時に検出できる
※費用が高い(3割:5,000円)※インフルコロナ抗原約2,500円

【検出ウイルス(8種)】
・インフルエンザウイルス
・新型コロナウイルス
・季節性コロナウイルス
・パラインフルエンザウイルス
・ヒトメタニューモウイルス
・アデノウイルス
・RSウイルス
・ヒトライノウイルス/エンテロウイルス

【検出細菌(4種)】
・マイコプラズマ
・クラミジアニューモニエ
・百日咳菌
・パラ百日咳

発熱外来で検査できる疾患について

新型コロナウイルスとは

概要
COVID-19は、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)によって引き起こされる感染症です。世界中で流行し、高い感染力を持つため、国際的な健康危機となりました。病状は軽度から重症までさまざまで、高齢者や基礎疾患を持つ人々に重症化するリスクが高い感染症です。

感染経路: COVID-19の感染経路は以下のようになります。

  1. 飛沫感染: 感染者のくしゃみや咳から放出された飛沫が、近くの人に吸引されることによって感染が広がります。

  2. 接触感染: 感染者がウイルスを触れた表面に付着させた場合、その表面に触れた手を顔に持っていくことによって感染が広がります。

  3. 空気感染: 感染者が微小な飛沫を排出し、それが空気中に浮遊し、他の人が吸入することで感染が広がります。特に密閉された場所でのリスクが高まります。

症状: COVID-19の症状は多岐にわたり、以下が一般的です。

  1. 割り

    発熱: 発熱が最も一般的な症状であり、他の症状と併せて現れることが多い。

  2. : 乾いた咳または粘液の咳がみられる。

  3. 息切れ: 呼吸困難や胸部の圧迫感があることがある。

  4. 倦怠感: 高度な疲労感や筋肉痛が現れることがある。

  5. 喉の痛み、頭痛: 喉の痛みや頭痛が報告されることがある。

  6. 消化器症状: 下痢や嘔吐が発生することもある。



治療と注意事項: COVID-19の治療は症状の重さに応じて異なりますが、主な治療方針は以下の通りです。

  1. 自己隔離: 感染が疑われる場合、自己隔離し、他の人への感染を防ぐ。

  2. 症状の管理: 発熱や咳を和らげるための薬物が使われることがある。

  3. 酸素療法: 重症の場合、酸素供給が必要となることがある。

  4. 抗ウイルス薬: 一部の抗ウイルス薬が使用されることもあるが、治療の効果は限定的である。

注意事項としては、公衆衛生機関のガイドラインに従い、適切な手洗い、マスクの着用、社会的距離の確保などの予防策を実践することが重要です。また、ワクチン接種も感染拡大の防止に非常に効果的ですので、予防接種を受けることを検討しましょう。

現在も変異が確認されているため、最新のガイダンスを元に治療を行っている医療機関での診療が好ましいといえます。



インフルエンザウイルスとは

概要
インフルエンザ(Influenza)は、インフルエンザウイルスによって引き起こされる急性の呼吸器感染症です。感染力が高く、季節的な流行があります。一般的には軽度から中程度の症状を引き起こしますが、高齢者や基礎疾患を持つ人々にとっては重症化する可能性があります。

感染力: A型ウイルスは一般的に感染力が高く、季節的な流行やパンデミックを引き起こすことがあります。B型ウイルスは感染力が比較的低く、季節的な流行が主な特徴です。

  • 変異の速さ: A型ウイルスは急速に変異し、新しい亜型が出現することが多い。一方、B型ウイルスは変異が遅く、新しい亜型が現れる頻度が低い。

  • ワクチンの対象: インフルエンザワクチンは、A型とB型それぞれのウイルスに対応する成分を含んでいます。


感染経路: インフルエンザの感染経路は以下のようになります。

  1. 飛沫感染: 感染者がくしゃみや咳を通じてウイルスを含む飛沫を放出し、他の人に感染が広がります。

  2. 接触感染: 感染者がウイルスを触れた表面に付着させた場合、他の人がその表面に触れ、口や鼻を触ることで感染が広がります。


症状: インフルエンザの主な症状には以下が含まれます。

  1. 発熱: 急激な高熱が特徴的で、38度以上の体温が持続的に上昇します。

  2. 咳と喉の痛み: 乾いた咳や喉の痛みが生じます。

  3. 全身症状: 筋肉痛、倦怠感、寒気、頭痛などの全身症状が現れることがあります。

  4. 呼吸器症状: 呼吸困難や胸部の痛みが生じることがあります。


治療と注意事項: インフルエンザの治療には抗ウイルス薬が使用され、早期の治療が重要です。また、症状の軽減のために痛痒や解熱薬が使われることがあります。

感染拡大を防ぐためには、手洗い、咳エチケット、マスクの着用、社会的距離の確保などの予防策が重要です。特にワクチン接種は感染拡大のリスクを軽減し、重症化の予防に役立ちます。感染症学会の最新ガイダンスに従い、公衆衛生の勧告を実践しましょう。

 


RSウイルスとは

概要
RSウイルス(RSV)は、主に幼児や高齢者などの免疫系が未発達または低下している人々に影響を及ぼす、呼吸器感染症を引き起こすウイルスです。RSV感染症は特に冬季に流行し、乳幼児や幼児の下呼吸器感染症の主要な原因の一つとされています。


感染経路: RSVの感染経路は以下の通りです。

  1. 飛沫感染: 感染者がくしゃみや咳を通じてウイルスを含む飛沫を放出し、他の人に感染が広がります。

  2. 接触感染: 感染者がウイルスを触れた表面に付着させた場合、他の人がその表面に触れ、口や鼻を触ることで感染が広がります。


症状: RSV感染症の主な症状には以下が含まれます。

  1. 鼻づまり: 鼻のづまりや鼻水が現れます。

  2. せき: 乾いたせきや粘液のせきが生じることがあります。

  3. 発熱: 発熱が現れ、高熱が持続することがあります。

  4. 呼吸困難: 幼児や高齢者では呼吸困難や喘鳴が起こることがあります。

  5. 全身症状: 倦怠感、食欲不振、体力の低下などの全身症状が生じることがあります。


治療と注意事項: RSV感染症の治療は症状の軽減を目的として行われ、以下の点が重要です。

  1. 休養: 患者は十分な休養を取り、水分補給を行う必要があります。

  2. 症状の管理: 解熱薬や咳止め薬が使われ、症状の軽減を図ります。

  3. 酸素療法: 呼吸困難や低酸素症が重症化した場合、酸素供給が必要となることがあります。

特に乳幼児や高齢者など、免疫系が未発達または低下している人々は、RSV感染から身を守るために感染拡大を防ぐ予防策を実践することが大切です。

ワクチン: 予定日よりも早く生まれた赤ちゃん(早産児)、生まれつき呼吸器や心臓に病気を持っている赤ちゃん、免疫不全をともなう赤ちゃん、ダウン症候群の赤ちゃんは、RSウイルス感染症の予防注射(シナジス)が保険適応のワクチンがあります。また、60歳以上を対象にしたRSワクチンが2024年に接種開始しています(自費)。


アデノウイルスとは

概要
アデノウイルスは、一般的な呼吸器感染症や急性ウイルス性結膜炎などの病気を引き起こすウイルスです。アデノウイルスは、幼児から高齢者まであらゆる年齢層に感染する可能性があり、感染力が高いことが特徴です。

感染経路: アデノウイルスの感染経路は以下の通りです。


  1. 飛沫感染: 感染者がくしゃみや咳を通じてウイルスを含む飛沫を放出し、他の人に感染が広がります。

  2. 接触感染: 感染者がウイルスを触れた表面に付着させた場合、他の人がその表面に触れ、口や目を触ることで感染が広がります。

  3. 糞口経路: 汚染された水や食品を摂取することにより、感染が広がることがあります。


症状: アデノウイルス感染症の症状は多岐にわたり、以下が一般的です。

  1. 上気道症状: 鼻づまり、くしゃみ、鼻水、咳などの上気道症状が現れることがあります。

  2. 急性ウイルス性結膜炎: 目の充血、かゆみ、涙が出るなどの症状が生じることがあります。

  3. 下気道症状: 咳や痰、呼吸困難などの下気道症状が重症な場合に生じることがあります。

  4. 発熱: 発熱がみられ、高熱が持続することがあります。

治療と注意事項: アデノウイルス感染症の治療には症状の軽減を目的として行われ、以下の点が重要です。

  1. 休養: 患者は十分な休養を取り、水分補給を行う必要があります。

  2. 症状の管理: 解熱薬や咳止め薬、目薬などが使われ、症状の軽減を図ります。

  3. 予防策: 感染を広げないために、咳エチケット、手洗い、感染源との接触を避けることが重要です。

特に幼児や高齢者、免疫系が弱っている人々は感染に対するリスクが高いため、予防策の徹底が必要です。感染症学会の最新のガイダンスに従い、感染拡大を防ぐための適切な措置を取ることが大切です。


概要: ヒトメタニューモウイルス(HMPV)は、呼吸器感染症を引き起こすウイルスで、特に幼児や高齢者、免疫系が弱っている人々に影響を及ぼすことがあります。HMPV感染症は、風邪のような症状から重度の下呼吸器感染症までさまざまな病態を示すことがあります。

感染経路: HMPVの感染経路は以下の通りです。

  1. 飛沫感染: 感染者がくしゃみや咳を通じてウイルスを含む飛沫を放出し、他の人に感染が広がります。

  2. 接触感染: 感染者がウイルスを触れた表面に付着させた場合、他の人がその表面に触れ、口や鼻を触ることで感染が広がります。

症状: HMPV感染症の主な症状には以下が含まれます。

  1. 上気道症状: 鼻づまり、くしゃみ、鼻水、のどの痛み、くしゃみなどの上気道症状が現れることがあります。

  2. 下気道症状: 咳、呼吸困難、胸部の圧迫感、喘鳴などの下気道症状が生じることがあります。幼児や高齢者では肺炎を引き起こすことがあります。

  3. 全身症状: 発熱、倦怠感、筋肉痛、食欲不振などの全身症状が報告されることがあります。

治療と注意事項: HMPV感染症の治療は、症状の軽減を目的として行われ、以下の点が重要です。

  1. 休養: 患者は十分な休養を取り、水分補給を行う必要があります。

  2. 症状の管理: 解熱薬、咳止め薬、痛痒の薬が使われ、症状の軽減を図ります。

  3. 酸素療法: 重症の場合、酸素供給が必要となることがあります。

特に幼児や高齢者、免疫系が弱っている人々は感染に対するリスクが高いため、予防策の徹底が必要です。


ヒトライノウイルスとは

概要
ヒトライノウイルス(HRV)は、主に上気道感染症を引き起こすウイルスで、風邪の最も一般的な原因の一つです。HRVは年間を通じて感染が広がり、特に秋と春に流行します。感染力が高く、幼児から高齢者まで幅広い年齢層に感染します。

感染経路: HRVの感染経路は以下の通りです。

  1. 飛沫感染: 感染者がくしゃみや咳を通じてウイルスを含む飛沫を放出し、他の人に感染が広がります。

  2. 接触感染: 感染者がウイルスを触れた表面に付着させた場合、他の人がその表面に触れ、口や鼻を触ることで感染が広がります。

症状: HRV感染症の主な症状には以下が含まれます。

  1. 鼻づまり: 鼻づまりや鼻水が現れます。

  2. くしゃみと咳: 頻繁なくしゃみや乾いた咳が生じることがあります。

  3. 喉の痛み: 喉の痛みが生じることがあります。

  4. 頭痛: 頭痛が現れることがあります。

  5. 倦怠感: 高度な疲労感が報告されることがあります。

  6. 低熱: 軽度の発熱が生じることがあります。

治療と注意事項: HRV感染症の治療は、症状の軽減を目的として行われ、以下の点が重要です。

  1. 休養: 患者は十分な休養を取り、水分補給を行う必要があります。

  2. 症状の管理: 解熱薬や咳止め薬が使われ、症状の軽減を図ります。

  3. 予防策: 咳エチケット、手洗い、感染源との接触を避けることが重要です。

HRV感染は一般的には軽度の病態を示しますが、免疫系が弱っている人々や基礎疾患を持つ人々にとっては重症化する可能性があります。


エンテロウイルスとは

概要
エンテロウイルスは、RNAウイルスの一種で、感染することで様々な疾患を引き起こすウイルス群です。エンテロウイルスは一般的に軽度の感染症から、重篤な疾患までさまざまな症状を引き起こすことがあります。感染は主に夏から秋にかけて発生し、幼児や小児に影響を及ぼすことが多いです。

感染経路: エンテロウイルスの感染経路は以下の通りです。

  1. 口からの感染: 汚染された食品や飲料水を摂取することにより、ウイルスが口から体内に入り感染が広がります。

  2. 接触感染: ウイルスが感染者の便や分泌物に存在し、感染者がこれらの物質に触れた後、他の人に感染が広がります。

  3. 飛沫感染: 感染者がくしゃみや咳を通じてウイルスを含む飛沫を放出し、他の人に感染が広がります。

症状: エンテロウイルス感染の症状は多岐にわたり、以下が含まれます。

  1. 風邪様症状: 発熱、くしゃみ、鼻水、喉の痛みなどの風邪のような症状が現れることがあります。

  2. 手足口病: 幼児や小児によく見られ、口内や手足に発疹や水疱が現れます。

  3. 脳炎: 一部のエンテロウイルス感染によって中枢神経系に影響を及ぼし、脳炎を引き起こすことがあります。

  4. 心筋炎: ウイルスが心筋に感染し、心筋炎を引き起こすことがあります。

治療と注意事項: エンテロウイルス感染の治療には、症状の軽減を目的として行われ、以下の点が重要です。

  1. 休養: 患者は十分な休養を取り、水分補給を行う必要があります。

  2. 症状の管理: 解熱薬や痛痒の薬、咳止め薬が使われ、症状の軽減を図ります。

  3. 予防策: 感染を広げないために、咳エチケット、手洗い、感染源との接触を避けることが重要です。

特に幼児や小児に感染が多いため、予防策を実践し、感染症学会の最新のガイダンスに従うことが大切です。


パラインフルウイルスとは

概要
パラインフルエンザウイルス(PIV)は、上気道感染症を引き起こすウイルスで、インフルエンザウイルスとは異なる種類のウイルスです。PIVは主に冬季に流行し、幼児や小児に感染が多く見られます。感染力が高く、くしゃみや咳などの飛沫感染が一般的です。

インフルエンザウイルスとの相違点: PIVとインフルエンザウイルスは異なるウイルスです。主な相違点は以下の通りです。

  1. ウイルス種類: PIVはパラミクソウイルス科に属し、インフルエンザウイルスはオーソミクソウイルス科に属します。

  2. 症状: PIV感染は風邪のような症状を引き起こすことが一般的で、喉の痛み、鼻水、せき、発熱などが現れます。一方、インフルエンザは高熱、全身症状、筋肉痛などが特徴です。

  3. ワクチン: インフルエンザウイルスに対するワクチンが開発されており、季節的なワクチン接種が行われていますが、PIVに対する特定のワクチンは一般的には使用されていません。

感染経路: PIVの感染経路は以下の通りです。

  1. 飛沫感染: 感染者がくしゃみや咳を通じてウイルスを含む飛沫を放出し、他の人に感染が広がります。

  2. 接触感染: 感染者がウイルスを触れた表面に付着させた場合、他の人がその表面に触れ、口や鼻を触ることで感染が広がります。

症状: PIV感染症の主な症状には以下が含まれます。

  1. 上気道症状: 鼻づまり、くしゃみ、鼻水、のどの痛み、くしゃみなどの上気道症状が現れることがあります。

  2. せき: 乾いたせきや粘液のせきが生じることがあります。

  3. 発熱: 軽度の発熱が生じることがあります。

治療と注意事項: PIV感染症の治療は、症状の軽減を目的として行われ、以下の点が重要です。

  1. 休養: 患者は十分な休養を取り、水分補給を行う必要があります。

  2. 症状の管理: 解熱薬や咳止め薬、痛痒の薬が使われ、症状の軽減を図ります。

  3. 予防策: 感染を広げないために、咳エチケット、手洗い、感染源との接触を避けることが重要です。

PIV感染は一般的には軽度の病態を示しますが、特に幼児や小児、免疫系が弱っている人々にとっては重症化する可能性があります。


溶連菌とは

概要溶連菌は、ピロゲン性連鎖球菌とも呼ばれ、感染症の原因となる細菌です。主に喉の感染症を引き起こすことが多いですが、他の病気や合併症も引き起こす可能性があります。感染は個人から個人への接触によって広がり、特に冬季に流行しやすいです。

感染経路: 溶連菌の感染経路は以下の通りです。

  1. 飛沫感染: 感染者がくしゃみや咳を通じて細菌を含む飛沫を放出し、他の人に感染が広がります。

  2. 接触感染: 感染者が細菌を含む分泌物(唾液、鼻水など)を触れた表面に付着させた場合、他の人がその表面に触れ、口や鼻を触ることで感染が広がります。

症状: 溶連菌感染症の主な症状には以下が含まれます。

  1. 喉の痛み: 急激な喉の痛みや嚥下時の痛みが現れます。

  2. 発熱: 熱が上昇し、高熱が持続することがあります。

  3. : 乾いた咳や痰が生じることがあります。

  4. 扁桃腺の腫れ: 扁桃腺が腫れて赤くなることがあります。

  5. 発疹: 一部の患者では、発疹が現れることがあります(スカーレット熱として知られることがあります)。

治療と注意事項: 溶連菌感染症の治療には、抗生物質(通常はペニシリン系薬物)が一般的に使用されます。治療が早期に開始されることが重要です。また、以下の点に注意が必要です。

  1. 休養: 患者は十分な休養を取り、水分補給を行う必要があります。

  2. 抗生物質の完了: 抗生物質治療を完了しないと、合併症のリスクが高まる可能性があります。

  3. 隔離: 感染者は他の人との接触を避け、咳エチケットを実践し、手洗いを頻繁に行うことが重要です。

  4. 合併症への注意: 未治療または不適切に治療された場合、溶連菌感染症は中耳炎、鼻副鼻腔炎、リウマチ熱、急性糸球体腎炎などの合併症を引き起こすことがあります。

感染を広げないために、感染者との接触を避け、咳やくしゃみをマスクでカバーするなどの予防策を実践することが大切です。


★劇症型溶血性レンサ球菌感染症(Streptococcus pyogenesによるもの):

概要:劇症型溶血性レンサ球菌感染症は、同じくStreptococcus pyogenesによって引き起こされる感染症の一つで、非常に重篤な病態を示すことがあります。

  • この感染症は皮膚感染症から敗血症、壊疽、多臓器不全に進行することがあり、生命にかかわることがあります。

感染経路:劇症型溶血性レンサ球菌感染症も、感染者から飛沫感染や接触感染によって広がります。

治療と注意事項:

  • 劇症型溶血性レンサ球菌感染症の治療は非常に緊急であり、高度な医療管理が必要です。
  • 早期の診断と治療が不可欠で、抗生物質、外科的処置、対症療法が行われます。

溶連菌感染症と劇症型溶血性レンサ球菌感染症は、同じ細菌であるStreptococcus pyogenesによって引き起こされる感染症です。溶連菌感染症は通常の喉の感染症であり、比較的一般的ですが、劇症型溶血性レンサ球菌感染症は非常に重篤でまれな疾患で、高度救命救急センター等がある中核病院での対応が必須です。いずれにせよ早期の診断と治療が非常に重要となります。


百日咳とは

概要: 百日咳はBordetella pertussisという細菌によって引き起こされる感染症です。この疾患は主に咳やくしゃみを通じて感染が広がり、感染拡大を防ぐために予防接種が推奨されています。

感染経路: 百日咳は感染源となる感染者から空気中に放出された飛沫を介して他の人に感染します。特に未予防の乳幼児や免疫力の低下した個人に感染が広がりやすいです。感染者の咳やくしゃみが感染源となり、感染拡大を防ぐために手洗いや咳エチケットの実践が重要です。

症状: 百日咳の症状は3つの段階に分かれます。

  1. 感染初期段階(カタラル期): 発熱、鼻づまり、喉の痛み、くしゃみ、咳が普通の風邪のように始まります。

  2. 痙攣性咳嗽段階(パロキシズム期): 数週間後、痙攣性の咳嗽発作が始まり、長い咳き込みが特徴です。この期間に嘔吐や息切れが起こることがあります。

  3. 回復段階: 症状が緩和し、咳嗽が徐々に減少します。この段階は数週間から数か月かかることがあります。

治療と注意事項: 百日咳の治療には抗生物質が使用され、感染拡大を防ぐために感染源の隔離が必要です。感染が発覚した場合、医療専門家に相談し、適切な治療を受けるべきです。

予防のためには、予防接種が非常に重要です。DTaPワクチン(ジフテリア、破傷風、百日咳ワクチン)が子供たちに推奨されており、成人もワクチン接種を考慮すべきです。感染が広がるのを防ぐために、咳やくしゃみの際にマスクを着用し、手洗いと咳エチケットを実践することも重要です。

感染症学会の情報に基づいて、百日咳についての概要、感染経路、症状、治療と注意事項をまとめました。百日咳は予防が重要な感染症であり、適切な知識と対策を取ることが必要です。


パラ百日咳とは

概要パラ百日咳菌(Bordetella parapertussis)は、百日咳(whooping cough)と関連する細菌ですが、百日咳とは異なる疾患を引き起こす細菌です。この細菌に感染することで、独自の症状が現れ、感染症学会ではその情報を提供しています。

百日咳との相違点:

  1. 病原体: パラ百日咳菌は百日咳菌(Bordetella pertussis)とは異なる種類の細菌で、百日咳菌が百日咳を引き起こすのに対し、パラ百日咳菌はパラ百日咳を引き起こします。
  2. 症状: パラ百日咳の症状は一般的に百日咳よりも軽度で、咳が持続的に続くことがありますが、重度の発作的な咳(whoop)は現れません。発熱、喉の痛み、鼻水、咳などが一般的な症状です。

感染経路: パラ百日咳は、飛沫感染によって広がります。感染した人が咳やくしゃみをすることで、周囲の人に細菌が伝播します。感染リスクを減少させるためには、手洗いや咳エチケットの実施が重要です。

症状: パラ百日咳の主な症状には以下が含まれます:

  • 持続的な乾いた咳
  • 喉の痛み
  • 鼻水
  • 軽度の発熱

治療と注意事項: 治療は主に抗生物質の投与によって行われます。感染が早期に診断された場合、抗生物質は症状の軽減と感染拡大の防止に役立ちます。また、感染拡大を防ぐために感染者は休養し、公共の場に出ないようにする必要があります。感染拡大を防ぐために、感染者の周囲の人々にも抗生物質の予防投与が行われることがあります。

感染症学会では、パラ百日咳に関する最新情報や予防策についての詳細な情報を提供しています。自身や周囲の人々の健康を守るために、定期的な医療検診と感染拡大の予防策の遵守が重要です。


クラミジアニューモニエとは

概要 クラミジアニューモニエは、呼吸器感染症の一種で、通常は軽度から中程度の症状を引き起こします。この細菌は風邪様の症状を引き起こし、感染が拡がることがあります。重症な合併症を引き起こすこともあるため、早期の診断と治療が重要です。

感染経路: クラミジアニューモニエの感染経路は主に飛沫感染です。感染者がくしゃみや咳を通じて細菌を放出し、それが他の人に感染源となります。また、感染は直接接触や空気中の微小な飛沫によって広がることもあります。

症状: クラミジア肺炎感染の症状は、一般的に以下のようなものです。

  1. 風邪様の症状: 発熱、鼻づまり、のどの痛み、くしゃみ、せきなどの風邪の症状が現れます。

  2. 頭痛: 頭痛が生じることがあります。

  3. : 乾いた咳や粘液の咳が続くことがあります。

  4. 疲労感: 感染に伴い疲れや倦怠感が生じることがあります。

これらの症状は通常、軽度で自己限定的ですが、長期間続くことがあります。


治療と注意事項:クラミジア肺炎感染の治療には抗生物質が一般的に使用されます。早期の治療が合併症を防ぐために重要です。医療専門家の指導のもとで適切な抗生物質が処方されます。

感染拡大を防ぐためには、感染者が咳やくしゃみの際にマスクを着用し、手洗いや咳エチケットを実践することが大切です。また、感染症学会のガイドラインに従って診断と治療を受けることをお勧めします。

クラミジア肺炎は比較的一般的な呼吸器感染症ですが、早期の対策と治療によって合併症のリスクを低減できます。感染予防と早期治療の重要性を理解し、適切な措置を取ることが大切です。


マイコプラズマ肺炎とは


概要: マイコプラズ肺炎は、特に肺炎の原因となる細菌で、他の細菌やウイルスに比べて細胞壁が欠如しています。これにより、一般的な抗生物質に対する耐性があるため、診断と治療が独特のアプローチを必要とします。感染は一般的に風邪のような症状を引き起こし、一部の患者では肺炎を発症することがあります。
 
感染経路: マイコプラズ肺炎の感染経路は主に飛沫感染です。感染者がくしゃみや咳を通じて細菌を放出し、それが他の人に感染源となります。また、密接な接触や空気中の微小な飛沫によって感染が拡がることもあります。感染源は感染初期から感染終了までの期間に存在するため、感染を広げないためには適切な予防策が必要です。 症状: マイコプラズマ肺炎感染の症状は一般的に以下のようなものです。 風邪様の症状: 発熱、喉の痛み、鼻づまり、くしゃみ、せきなどが一般的です。 咳: 乾いた咳や粘液の咳が続くことがあります。咳が重度になることもあります。
 
全身症状: 頭痛、筋肉痛、倦怠感、寒気などの全身症状が現れることがあります。 肺炎: 一部の患者では肺炎を発症することがあり、呼吸困難や胸部の痛みが生じます。
 
治療と注意事項: マイコプラズマ肺炎感染の治療には特定の抗生物質が必要です。一般的な抗生物質では効果が限定的であるため、医療専門家の指導のもとで適切な治療薬が処方されます。 感染拡大を防ぐためには、感染者が咳やくしゃみの際にマスクを着用し、手洗いや咳エチケットを実践することが大切です。
 
また、感染者は感染終了まで適切な予防策を取る必要があります。 マイコプラズマ肺炎感染は一般的に自己限定的で、早期の治療によって合併症を防ぐことができます。感染予防と早期治療の重要性を理解し、適切な措置を取ることが大切です。
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