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予防接種

予防接種は、これまで天然痘の撲滅をはじめとして、ポリオやジフテリアの流行阻止など感染症発症や死亡者の大幅な減少をもたらしてきました。

過去は、感染症の蔓延による被害が身近であり、盛んに予防接種の話題が取りだたされました。昨今では、あたりまえ過ぎて予防接種による免疫獲得が感染症の流行を抑制している事を忘れがちですが、現在でも極めて重要な感染症対策の役割を果たしています。

当院では以下のワクチンの予防接種を行っております。

当日接種も可能なようにワクチンを在庫していますが、当日の接種状況などにより不足することあります。なるべく事前にネット予約お電話:0493-74-1868・受付にお問い合わせください。

インターネット予約はこちら

☆3歳未満のお子様の予防接種は、近隣の小児科にお問い合わせください。

定期接種
(公費・助成)
子宮頸がん(シルガード9)、2種混合(DT破傷風・ジフテリア)、破傷風、麻しん(はしか)、風疹、 麻しん(はしか)/風疹混合、日本脳炎、水痘(水ぼうそう)、流行性耳下腺炎(おたふく)、 B型肝炎、肺炎球菌(ニューモバックス)、インフルエンザ、新型コロナワクチンなど
任意接種
(自費)
子宮頸がん(シルガード9女性のみ/ガーダシル4当院男性のみ)、2種混合(DT破傷風・ジフテリア)、3種混合(百日咳・DT破傷風・ジフテリア)、麻しん(はしか)、風疹、 麻しん(はしか)/風疹混合、日本脳炎、水痘/帯状疱疹(水ぼうそう)、帯状疱疹(シングリックス),流行性耳下腺炎(おたふく)、A型肝炎、 B型肝炎、肺炎球菌(プレベナー・ニューモバックス)、インフルエンザ、新型コロナワクチン(12歳以上 ※小児不可)、RSウイルスワクチン(アレックスビー)など、4価髄膜炎ワクチン(メンクアッドフィ)

※麻しん(はしか)、風疹、水痘(水ぼうそう)、流行性耳下腺炎(おたふく)などの抗体検査も可
※右のページで予防接種の詳しい内容が確認できます。→ワクチン.net(田辺三菱)
※右のページでお子さまのワクチンの接種予定を確認できます。→ワクチンスケジュール(武田薬品工業)

任意(自費)予防接種価格一覧

※予約可・在庫あれば当日接種も
ワクチン名 窓口負担
(税込)
麻疹
(現在入手困難)
6,482
風疹
(現在入手困難)
6,482
麻疹/風疹混合 MR 9,900
おたふく ムンプス 6,490
水痘/帯状疱疹 7,590
帯状疱疹(シングリックス)※当日OK 全2回接種 各22,000
RSウイルス(アレックスビー)※当日OK 26,000
4価髄膜炎菌(メンクアッドフィ)※予約制 25,000
日本脳炎 ジェービッグ 6,930
A型肝炎ワクチン 8,000
B型肝炎 通常3回接種 各5,720
破傷風トキソイド 2,240
2種混合(破傷風・ジフテリア) 4,730
3種混合(百日咳・破傷風・ジフテリア) 5,800
子宮頸がん(シルガード9)全3回接種※女性のみ 各27,500
子宮頸がん(ガーダシル4)全3回接種※当院男性のみ、完全予約 各17,000
その他 別途

 

 

【子宮頸がんワクチン接種期間のお知らせ】

小川町子宮頸がんワクチンの「キャッチアップ助成」「定期中学3年」の1回目は9月末までに済ませる必要があります。

キャッチアップ接種を予定されている方は、お電話にて受付いたします。

★キャッチアップ助成★
対象:H9'4/2~H20'4/1生まれの女子(性)
期間:R7’3/31まで

●定期接種●
対象:小6の4/1から高1相当3/31まで

使用ワクチン:シルガード9
回数:2回または3回
(2回接種で完了できる方は、初回接種を15歳までに受けた方のみです。)

※原則保護者の同伴が必要です。13歳未満の方の接種に保護者が同伴できない場合は「委任状」が必要です。
※特段の事情があって接種できなかった方は、ココットへご相談ください。

ワクチン詳細はこちら

 

風しんクーポン(風しん抗体検査~予防接種)

昭和37年度~昭和53年度生まれの男性を対象として、風しんの抗体検査と予防接種が推奨されています。
風しんは、成人がかかると症状が重くなることがあります。また、妊娠初期の妊婦さんに感染させてしまうと、生まれてくる赤ちゃんの目や耳、心臓に障害が起きることがあります。 現在、ご本人とこらから生まれてくる世代の子どもを守るため、国をあげて、風しんクーポンを発行し風しん抗体検査の実施と風しんの予防接種が勧められています。

【小川町の風疹クーポン】
実施期間:2024年4月1日~2025年2月28日まで
自己負担額: 無料
接種対象者:昭和37年4月2日~昭和54年4月1日生まれの男性でクーポンが届いた方

【埼玉県の風疹クーポン】
実施期間:2024年4月1日~2025年2月28日まで
自己負担額: 無料
対象者:昭和37年4月2日~昭和54年4月1日生まれの男性以外の方検査申込をしてクーポンが届いた方

風しんにかかったことがなく、風しん抗体検査、風疹予防接種を未実施の方(妊婦健診含む)
・①妊娠を希望する女性本人は、年齢が18歳以上50歳未満で、おおむね1年以内に妊娠を希望していること
・上記①の同居者など。詳細は、埼玉県風しんクーポン案内ページをご覧ください。

★妊婦は風しんの予防接種を受けられないため、低抗体価の妊婦の同居者は予防に努める必要があります。

 昭和37年度~昭和53年度生まれの男性にお住まいの自治体から、風しんの抗体検査と予防接種を受けられるクーポン券が送付されます。
 この年代の男性は、過去公費助成での予防接種が行われていないため、自分が風しんにかかり、家族や周囲の人たちに広げてしまうおそれが高い年代とされています。
 この年代の男性が抗体検査を受け、必要な予防接種を受けることにより、免疫を持っている人が増え、風しんの流行を防止できると考えられています。

 

☆風しんクーポンの検査~予防接種の流れ☆

来院1回目

①受付:クーポン券と住所が確認できるものを持ってご来院
②検査:採血による風しんの抗体検査実施
※受付時間内でいつでも受けられます。午後の受付が比較的スムーズです。

来院2回目

③結果説明:検査から3日後以降のご都合の良い日程にご来院
④予防接種:接種対象の結果の方は、当日接種(クーポンを使用し無料)

※原則ワクチンを常備しており当日接種が可能ですが、確実に当日接種されたい方は、事前に受付・お電話にてお申しつけ下さい。

2024年度インフルエンザ予防接種(一般・小児・高齢)

10月1日(火)~:公費接種・任意接種
一般(注射):4,800円
小児(注射):3,200円×2回
小川町高齢(助成有):1,500円
その他市町村(助成有):別途ご確認ください
東振協助成:4,000円-各助成金額
3~18歳(点鼻フルミスト):6,930円×1回
★フルミストは2024年度より実施予定

東振協のインフルエンザ予防接種利用券のご使用については、東京都総合組合保険施設振興協会のページをご確認ください。
また、東振協のインフルエンザ出張予防接種も行っております。
詳細については、お電話0493-74-1868にてお問合せ下さい。

任意(大人・子供・東振協助成)接種の方はインフルエンザ予診票(PDF)(2ページ)をプリントアウト、事前記載いただくと受付がスムーズです。

 

肺炎球菌ワクチン

定期接種

接種期間:2025年4月1日~2026年3月31日まで
自己負担額: 5,000円 (生活保護受給者は証提示で無料)
接種対象者:小川町に住民票があり、初めて肺炎球菌(ニューモバックス)ワクチン接種さ れる以下の方
(1)65歳の方
(2)60歳~65歳未満で、心臓、腎臓、呼吸器機能、その他免疫機能に重い障害(身体障害者手帳1級)がある方

☆接種に必要なもの

  • 健康保険証
  • 町からの通知書
  • 身体障害者手帳(対象者のみ)
  • 受給者証(生活保護の方のみ)

自費接種

接種期間:通年実施しております
接種費用①(ニューモバックス):9,170円
接種費用②(プレベナー):10,700円

☆お電話0493-74-1868もしくは、受付にてご予約をお願いします。
ニューモバックスは予備がございますので、通常当日でも接種が可能です。

 

帯状疱疹ワクチン

定期接種

接種期間:2025年4月1日~2026年3月31日まで
自己負担額: 各市町村により異なる
①シングリックス(予防率90%以上)
②水痘ワクチン(予防率50%程度)
★以下の表を参照
接種対象者:小川町に住民票があり、ワクチン接種さ れる以下の方
(1)65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳の方
(2)60歳~65歳未満で、重い障害(身体障害者手帳1級)がある方

☆接種に必要なもの

  • 健康保険証
  • 受診券などは市町村により異なる
  • 身体障害者手帳(対象者のみ)
  • 受給者証(生活保護の方のみ)

 

※小川町の方の補助の詳細は→こちら

☆お電話0493-74-1868もしくは、受付にてご予約をお願いします。
※予備がございますので、通常当日でも接種が可能です。

 

 

 

シングリックスと水痘ワクチンの比較

帯状疱疹の予防には、従来の「水痘ワクチン」に加え、「シングリックス」という新しい不活化ワクチンがあります。効果や価格に大きな差があります。

項目 シングリックス(不活化ワクチン) 水痘ワクチン(生ワクチン)
ワクチンの種類 不活化ワクチン(アジュバント添加) 生ワクチン
接種回数 2回(2カ月間隔) 1回
予防効果 50歳以上で約97%の発症予防効果 50歳以上で約50~60%の発症予防効果
持続期間 少なくとも9年以上持続(長期データあり) 約5年程度とされる
副反応 注射部位の腫れ・痛み・発熱・倦怠感などがやや強めに出る傾向 発熱や発疹などがまれに見られるが比較的軽度
接種対象者 50歳以上(免疫抑制状態の方も可) 50歳以上(健康な方に限る)
免疫低下のある方への接種 接種可能(がん治療中、免疫抑制薬使用中など) 接種不可(免疫抑制状態では接種できない)
費用(税込・自費) 22,000円 × 2回(合計44,000円) 7,590円 × 1回
公費助成 一部自治体であり(要確認) 一部自治体であり(要確認)

※出典:NEJM 2015、GSK資料、厚生労働省情報など

 

 

 

疾患とワクチン

日本脳炎ワクチン

日本脳炎は、蚊を介して感染するウイルス性の脳炎で、高熱・意識障害・けいれんなどの重篤な症状を引き起こします。発症頻度は低いものの、一度かかると後遺症が残る可能性があります。

日本脳炎ワクチンは、不活化ワクチンで、定期接種の対象です。通常は、生後6カ月以降で接種が始まり、3歳で2回、4歳で追加接種、9歳以上で2期接種を行います。

流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)ワクチン

おたふくかぜはムンプスウイルスによる感染症で、耳下腺の腫れ、発熱、頭痛を伴います。合併症として、無菌性髄膜炎、難聴、睾丸炎などが報告されています。

おたふくワクチンは生ワクチンで、現在は任意接種です。1歳以降に1回目、小学校入学前に2回目の接種が推奨されています。

2種混合ワクチン(DT)

ジフテリアは咽頭や喉頭に偽膜を形成し窒息を引き起こすことがあり、破傷風は傷口から侵入した菌が神経を侵し、強直性けいれんを起こします。2種混合(DT)ワクチンは、小学校入学前に4種混合を受けた子どもが、11歳ごろに再度免疫を高める目的で接種します。

DTワクチンは不活化ワクチンで、定期接種の対象です。

3種混合ワクチン(DPT)

百日咳は咳が長引き、乳児では無呼吸発作を起こすことがあります。3種混合ワクチンは、ジフテリア、破傷風、百日咳の3つに対する混合ワクチンで、特に乳児や幼児において重要な予防手段です。

現在は4種混合(DPT-IPV)に含まれて接種されますが、追加免疫などで3種混合単独を接種する場合もあります。

麻しん(はしか)

麻しんは非常に感染力の強いウイルスで、高熱、咳、鼻水、全身の発疹が特徴です。肺炎や脳炎など重篤な合併症を起こすことがあります。

麻しんワクチンは生ワクチンで、MRワクチンとして風疹との混合で定期接種されます。

風しん

風しんは発熱、発疹、リンパ節の腫れを引き起こすウイルス感染症で、妊婦が感染すると胎児に先天異常(先天性風しん症候群)をもたらすことがあります。

MRワクチンで麻しんとともに定期接種されます。成人男性を対象に風しん抗体検査・追加接種の助成制度がある自治体もあります。

麻しん風しん混合ワクチン(MR)

麻しん・風しんの両方を予防する生ワクチンです。1歳と小学校入学前の計2回が定期接種対象となります。

水痘(みずぼうそう)ワクチン

水痘は水痘帯状疱疹ウイルスによる発疹性疾患で、発熱と全身の水疱が特徴です。成人では重症化することがあります。

1歳以降に2回接種することで高い予防効果が得られます。定期接種の対象です。

帯状疱疹ワクチン(シングリックス)

帯状疱疹は、水痘と同じウイルスが体内に潜伏し、加齢やストレスによる免疫低下で再活性化することで発症します。強い痛みや帯状の発疹が特徴で、後遺症として帯状疱疹後神経痛が残ることもあります。

50歳以上を対象とした不活化ワクチン(シングリックス)は、2回接種で高い予防効果を示し、免疫力の低下している方でも接種が可能です。任意接種であり、助成制度がある自治体もあります。

A型肝炎ワクチン

A型肝炎は、A型肝炎ウイルスによる感染性肝炎で、主に汚染された飲食物から経口感染します。発熱、全身倦怠感、黄疸などを伴い、成人では症状が重くなることがあります。

A型肝炎ワクチンは不活化ワクチンで、接種は通常3回(0カ月、2~4週間後、半年後)行われます。特に海外渡航者、調理従事者、肝疾患を持つ方に推奨されます。現在は任意接種です。

B型肝炎ワクチン

B型肝炎は血液や体液を介して感染するウイルス性肝炎で、母子感染や医療行為、性的接触での感染があります。急性肝炎のほか、慢性化すると肝硬変や肝がんの原因となることもあります。

乳児は定期接種の対象で、1歳未満で3回の接種(出生直後、1カ月後、6カ月後)を行います。成人でも感染リスクがある場合は任意で接種可能です。不活化ワクチンが使用されます。

肺炎球菌ワクチン

肺炎球菌は、肺炎、中耳炎、副鼻腔炎、菌血症、髄膜炎などを引き起こす細菌で、高齢者や基礎疾患を持つ人では重症化しやすい感染症です。

成人用肺炎球菌ワクチンには2種類あり、13価結合型(プレベナー13)と23価多糖体型(ニューモバックスNP)があります。医師の判断により使い分けます。65歳以上を対象に公費助成がある自治体もあります。

インフルエンザワクチン

インフルエンザは毎年冬季に流行するウイルス感染症で、突然の高熱、頭痛、筋肉痛、倦怠感などが特徴です。重症化すると肺炎や脳症を引き起こすことがあります。

インフルエンザワクチンは不活化ワクチンで、毎年その年の流行株に合わせたワクチンが用意されます。6カ月以上のすべての方が対象で、13歳未満は2回接種、それ以上は1回が基本です。65歳以上は定期接種となり、多くの自治体で助成があります。

新型コロナワクチン(12歳以上)

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、発熱、咳、味覚・嗅覚障害、肺炎などを引き起こし、一部では重症化します。高齢者や基礎疾患のある方では特に注意が必要です。

現在はmRNAワクチンが主流で、12歳以上を対象とした接種が行われています。流行状況や国の方針により、追加接種(ブースター)も推奨されます。接種費用や対象は時期により変動するため、最新情報をご確認ください。

シルガード9(女性のみ)

子宮頸がんはヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が主な原因で、一部の型のHPVが長期間持続感染することでがん化します。初期には自覚症状がなく、進行すると不正出血などを伴います。

シルガード9は、9つのHPV型に対応した9価ワクチンで、特に発がんリスクの高いHPV16型・18型を含むため、予防効果が高いとされています。小学校6年生から高校1年生相当の女子が定期接種の対象で、通常2回(15歳未満)または3回(15歳以上)の接種が必要です。キャッチアップ接種も2025年3月末まで公費で実施されています。

ガーダシル4(当院では男性のみ)

ガーダシルは、4つのHPV型(6・11・16・18型)に対応した4価ワクチンです。女性の子宮頸がん予防だけでなく、男性の尖圭コンジローマや肛門がん予防にも効果があるとされています。

当院では、ガーダシル4を男性に任意接種として提供しています。初回から6カ月の間に合計3回接種します。将来のHPV関連疾患の予防に寄与するワクチンです。

RSウイルスワクチン(アレックスビー)

RSウイルスは乳幼児にとって重症化しやすい呼吸器ウイルスで、特に生後6カ月未満の乳児においては細気管支炎や肺炎を引き起こすことがあります。また、高齢者や基礎疾患を有する方でも重症化する例が報告されています。

アレックスビーは、60歳以上の成人を対象とした不活化RSウイルスワクチンです。1回の接種で効果が期待されており、重症化予防に役立ちます。現在は任意接種で、一部自治体で助成が始まっています。

4価髄膜炎菌ワクチン(メンクアッドフィ)

髄膜炎菌による感染症は、急速に進行する細菌性髄膜炎や菌血症を引き起こし、重篤な後遺症や死亡につながることがあります。日本では発症頻度は低いものの、海外渡航や留学時には接種が推奨される場合があります。

メンクアッドフィは、A・C・W・Yの4つの血清型に対応した4価髄膜炎菌ワクチンです。対象は2歳以上で、特に海外の学校や軍関係施設への入学・渡航予定者に必要とされることがあります。1回の接種で数年間効果が持続します。現在は任意接種です。

 

複数ワクチンの同時接種と接種間隔について

定期接種や任意接種では、ワクチン接種回数や来院回数を減らし、効率よく免疫を獲得するために、複数ワクチンの同時接種が推奨されるようになってきています。

▽ 日本小児科学会のガイドライン

日本小児科学会は、「生ワクチンを含む複数ワクチンの同時接種でも、それぞれの有効性や副反応に悪影響はない」と明言しています :contentReference[oaicite:1]{index=1}。接種本数に制限はなく、多くのワクチンを1回の来院で接種可能である点を強調しています。

同時接種のメリットは以下の通りです:

  • 接種率の向上、早期予防の実現
  • 来院回数の減少による経済的・時間的負担の軽減(児童および保護者とも)
  • 医療者の負担軽減

同時接種する際の注意点として、以下が推奨されています:
・ワクチンを混ぜず、別々のシリンジで接種
・皮下・筋肉注射は、それぞれ別部位(上腕または大腿)に 2.5cm以上離して
・生ワクチン同士(注射製剤)を別々の来院で行う場合、最低27日間(28日相当)間隔を空ける :contentReference[oaicite:2]{index=2}

▽ 接種間隔の基準

日本小児科学会の最新スケジュール(2025年5月)では、

  • 不活化ワクチン間:**6日以上**の間隔があれば接種可能
  • 生ワクチン同士(注射または鼻:BCG、MR、水痘など):**27日以上**空けることが必要

例:MRワクチン(生ワクチン)を接種した場合、次に水痘ワクチン(生ワクチン)を接種するには、MRから4週間以上開ける必要があります :contentReference[oaicite:3]{index=3}。

▽ 海外の事例と整合性(CDCガイドライン)

米CDCも同様の見解で、注射・鼻などの生ワクチン間は**28日以上**開けることを推奨し、生ワクチンと不活化ワクチンとの同時接種に制限はないとしています :contentReference[oaicite:4]{index=4}。

▽ 最近の動向

副反応の頻度が大幅に増えることはなく、むしろ来院回数を減らし、ワクチンの接種漏れを防ぐ効果が評価されています :contentReference[oaicite:5]{index=5}。WHOなどでも、必要に応じて速やかに複数ワクチンを同時接種することが推奨されています。

 

ワクチンの種類別分類表

ワクチン名 分類 備考
日本脳炎 不活化ワクチン 定期接種
おたふくかぜ 生ワクチン 任意接種
DT(2種混合) 不活化ワクチン 定期接種
DPT(3種混合) 不活化ワクチン 4種混合に含まれる
麻しん(はしか) 生ワクチン MRワクチンとして接種
風しん 生ワクチン MRワクチンとして接種
MR(麻しん・風しん混合) 生ワクチン 定期接種
水痘 生ワクチン 定期接種
帯状疱疹(シングリックス) 不活化ワクチン 任意接種(2回)
A型肝炎 不活化ワクチン 任意接種(3回)
B型肝炎 不活化ワクチン 定期接種(乳児)
肺炎球菌(プレベナー/ニューモバックス) 不活化ワクチン 定期/任意あり
インフルエンザ 不活化ワクチン 毎年接種推奨
新型コロナ(mRNA) その他(mRNA) 12歳以上対象
シルガード9 ウイルス様粒子ワクチン(VLP) 女性・定期接種
ガーダシル4 ウイルス様粒子ワクチン(VLP) 男性・任意接種
RSウイルス(アレックスビー) 不活化ワクチン 60歳以上対象
4価髄膜炎菌(メンクアッドフィ) 不活化ワクチン 任意接種
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